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マルイカを知る
マルイカのプロフィール
置き竿か?誘い釣りか?
ストレスだ!!
投入はいの一番に!
3cmのミニヅノ
時化前が狙い目
潮時
回転技
美味い!!
コマセシャクリ竿で
釣り場
鎌倉沖
毘沙門/城ケ島東沖
鴨居/観音崎沖
金谷沖
剣崎沖
小網代/油壺/諸磯沖
城ケ島/長井沖
佐島/長浜沖
仕掛け
マルイカを知る


マルイカのプロフィール

 東京湾ではスミイカ釣りの外道として1、2月頃から釣れ始める。相模湾ではヤリイカ釣りが下火になる3月頃からシーズンインとなる。

 相模湾では、ヤリイカと一緒に、長井沖や城ケ島東沖の70〜80mの比較的深いポイントから釣れだす。水温が上がる5、6月頃は、沿岸近くの水深10m前後の浅場まで入り込んでくる。小網代沖や城ケ島周りがいいポイントだ。そして、7月頃になると、又7、80mの中深場へと落ちていく。

 マルイカという名前が定着したのも最近のことだ。元来三浦の漁師の間ではメトイカと呼ばれていた。通年、小イカは定置網には入っていた。網から上がった小イカはなよなよしていて、直ぐに皮が剥がれてしまう。あまり見てくれは良くない。これを見るとメト、メトと呼ぶ理由が分かるような気がする。

 ところが、胴長20cmにもなると、商品価値がグーんと跳ね上がる。ヤリイカをやや丸くした体型だが、金色にアズキ色の斑点を散らした外観は年頃の娘のように輝いて見える。このぐらいになると魚屋の店頭に並び結構な値段が附く。

 しかし、我々に釣れるのはなぜか15cm前後の小型が多い。更に不思議なことには、季節が進んでも釣れるイカのサイズはほとんど変わらない。抱卵したイカも見かけない。大きくなると何処かへ行ってしまうのだろうか?

「メトイカでは如何にも不味そうで...」と船宿のおやじは言う。一時期はアカイカの見出しで客を集めていたこともあった。しかし、伊豆の島廻りで取れる正真正銘のアカイカとは明らかに違う。結局マルイカに落ち着いた。

 「昔、6、70cmもあるベンケイが随分と釣れたっけ」と小網代の船頭は懐かしがる。どうもこのベンケイがアカイカの可能性もあるが、真偽のほどは分からない。外房大洗などでは、マルイカとアカイカの両方が釣れるらしい。

 アカイカは何と言っても伊豆諸島が本場だ。式根島に磯釣りに行った帰りに、餌に使った残りのイカを土産にもらって帰ったことがあった。若かったから、我々は船旅に飽きて船上でこのイカを刺し身にして宴会を始めてしまった。周りにも振る舞ってあげたら大好評で、女の子にも随分とモテた。ついでに、石物の餌に持っていったサザエの残りもイシダイではなく我々の腹に収まることになった。


置き竿か?誘い釣りか?

 魚でも、イカでも、概して、大型は置き竿が良い様だ。私はじっとしている釣りが大の苦手だ。いつでもチョコチョコと道具に触っていないと安心が出来ないのだ。だから、小物の数釣りは得意だが、一発大物狙いはどうしても敬遠してしまう。

 さて、置き竿の話に戻るが、ハリスを60cmにもして釣っていた人がいた。彼は数こそ釣れなかったが、良型を結構上げていた。良型狙いならツノも大き目にした方がいい。ただ大き目のツノにはあまり小型が飛びつかないからそれなりの覚悟が要る。

 マルイカは日によって水面近くまで上がってくる。釣れたイカを追って水面に現れる元気者(フェミニスト?)も見かける。チョンチョンと竿先にアクションをつけながら誘い上げてくる。思いもかけぬ上層でガツンと来ることがある。油断大敵だ。

 タナが底ならタルマセ釣りも効果的だ。じりじりと5、6m巻き上げて、そこから一気に仕掛けを落とし込んでやる。オモリが底と届いても構わず更に糸を送り込んでやる。数秒待って、ソーと竿を立ててみる。ここで大抵ギュンギュンと来る。

ストレスだ!

 チビイカのやんちゃぶりには本当に手を焼かされる。5.6月の最盛期でも、釣れるのは胴長10から15cmの小型が多い。それでも釣り場の水深は10m前後と浅いので、海中の微妙なイカの動きが竿先にはっきりと出る。

 アタッても殆どが竿先をキュンキュンと弾いただけで、そのままいなくなってしまう。触腕を伸ばしてツノを引き寄せてみるが、異常を感じてすぐにツノを放してしまうようだ。

 寒天みたいに柔らかい触腕が問題だ。ツノに引っかかっても、ロートから水を勢いよく噴射し、それを引き千切って逃げてしまう。いわんや、竿を跳ね上げて強く合わせたりすると、足だけが釣れてくる。アタリがあったら竿をタメ、引き込んだら逆らわずに竿を送り込むぐらいの繊細さが要求される。

 漸く底から離れても、船が引っ張られた瞬間に外れてしまう。更には、水面に顔を出し、船中に抜き上げようとすると目の前でポチャンと海に落ちてしまう。マルイカ釣りで必ず経験するイライラさせられる情景だ。

 キュンキュント派手なアタリがあっても、取り込んだのはせいぜい2.3割という日もある。それでもいい日には4,50尾は釣れるからたまらない。


投入はいの一番に

 船頭は魚探で反応を探す。そして、群れの上に船を停める。待望の第一投目だ。潮上の釣り座に与えられる唯一の公平なチャンスだ。もちろん、仕掛けの投入は他人より速い方が良い。

 船は風と潮の流れに合わせて流されていく。新地、新地と釣れる潮先の釣り座が有利なのは言うまでもない。二投目になると、潮先に比べ潮上はイカとの出会いのチャンスがぐんと減る。イカと仕掛けの出会いはまず潮先から始まるから当然だ。

 浅場の釣りなら、スミイカ釣りと同様に遠くまで仕掛けを投げてやるのも手だ。しかし、大抵は根がゴツゴツしたところを釣るから根掛りの危険性は大だ。だから、このやり方はポイント次第だ。

3cmのミニヅノ

 マルイカ釣りには浮きスッテが一番だ。市販の浮きスッテには、サイズが3、3.5、4、5号がある。このツノは元々は南方のシロイカなどを釣る為に開発されたものだ。中空のらっきょう型で、材質は比重の軽いポリプロピレンで出来ている。カンナは、足がちぎれ易いイカ向きにダブルになっているものが多い。

 本体のポリプロピレン樹脂はピンク或いはグリーンの蛍光染料で染めてある。外側は布で覆われていて、本体との間には薄く綿を詰めてある。イカが触腕を伸ばして抱き着いた時の感触を考えたものらしい。

 布は大抵二色になっている。カンナの附いている反対側を頭に見立てて、赤帽子とか白帽子などと呼んでいる。全体を白い帽子で覆い、帽子の境目に相当する部分に赤い帯の縫い取りをしたものもある。このツノが濡れると布が透けて、本体の蛍光色がジワッと浮き出てくる。この感じがイカにはたまらないらしい。

 三浦半島の周辺のマルイカには小型の3号を使う。しかし、小型のイカにはもっと小さい方が良い。本体の長さが5cmほどのガス糸巻きのミニ浮きスッテや、7cmの細身の布巻き浮きスッテも開発されている。それらに5mmサイズの目玉を附けて、小魚らしく見せたのもある。この目玉が結構威力を発揮するから不思議だ。

 私の秘密兵器はバルサ材を削って自作した超ミニヅノ。本体の長さは3cmしかない。これにガス糸やウイリーを巻く。このツノを使うようになってからはアタリの回数が驚くほど多くなった。良い日には5、60尾は釣れる。但し、釣れるイカは細かい。


時化前が狙い目

 スルメイカやヤリイカは時化後がねらい目だ。ところが、マルイカだけは時化後の1、2日間は全く低調になる。マルイカは浅場にいる。底荒れの影響を諸に受けるからかもしれない。

 しかし、やや時化気味の日はまた別だ。マルイカの活性も他の魚と同様に、波風があった方が高まる。浅場に乗っこんで来る時期は、岸近くの岩礁周りを狙う。だから、波風があるとちょっと危険だ。船が揺れてバラシも多くなる。それでも、こんな日に限って大釣りをする。

潮時

 何の魚でもそうだ。日の出や日の入りの時刻は朝マズメ、夕マズメといって魚の食いが一番立つ時だ。マルイカも例外ではない。出船時間の関係で乗合船では朝マズメを釣るのは難しいが、夕マズメにかかる時間帯は狙うことが出来る。

 日が傾く3時ごろになると、漁師の小船がマルイカを狙って何隻も出てくる。それを見ると釣れる頃合いが分かる。漁師の船が出る日はイカの乗りが好調な時だから期待できる。

 我々は帰港間際の30分からせいぜい1時間が勝負だ。この間は大抵入れ食いになる。船頭がそれまでわざと出し惜しみしていたのではないかと勘ぐるぐらいに良く釣れる。

 私は釣りから待つことを学んだような気がする。魚は釣れない時は何をしても釣れない。ひたすらその時を待つしかない。所謂潮時である。我々の人生と良く似ている。そんな時に無理をしたり、小細工をしたりすると命取りになることがある。

回転技

 マルルイカは回転業が得意だ。釣上げられてくる途中でジェット水流を吹き付けて、クルクルとコマのように回転して激しく抵抗する。捨て身の業だ。カンナに辛うじて挟まった柔らかい足も、これで簡単に千切れてしまう。

 水面近くもでこれをやらかす。これをやられると、目の前で一塊のスミを吐き出し、あっという間に水中にかき消えてしまう。水面まで巻き上げたら遊ばせずすばやく取り込むことだ。

 この回転業は強烈だ。巻き上げる途中でこれをやらかすと、下手な魚よりも強烈な引きを感じさせる。この時は引っ張りっこは厳禁だ。すぐ「ハイ、サヨウナラ」となってしまう。敵さんがこの手を繰り出したら、竿先を倒してイナスに限る。それでも逃げられてしまう。本当にこの釣りはストレスがたまる。

美味い!

 「イカ族の中では一番美味い!」私はそう思う。刺し身で食べると得も言えぬ甘みがある。ヤリイカにも似ているが少し違う。ん〜。アオリイカとも違う。イカが小さい分、もっと甘みが濃厚のような気がする。歯ごたえにも透明感がある。これは、新鮮なスミイカに似ている。噛んだ時ぬかるみに突き刺さったような食感が全然ない。

 釣りたては、まず、刺し身に限る。サット湯がいてもいい。本当にサット湯がく。そうすると不思議だが甘みが増す。イカをサット湯がくのはプロの業だ。

 小型のものは時間が経つと身が柔らかくなる。帰宅したら、手早く捌き、その晩食べる分だけ残し、残りはラップして、すぐ冷凍庫にぶち込む。その際、数尾づつ小分けしておくことだ。後で取り出すのが楽だ。

 釣ったばかりのを天ぷらやバター炒めで賞味できるのも釣り人ならではだ。天ぷらが特に美味い。しかし、油が異常にはねるので一苦労だ。ゲソ天を揚げる時は、更に猛烈に油を飛ばすのでビビッテしまう。それでも食い気には逆らえず、長袖のシャツと水中眼鏡の重装備で、天ぷらを揚げにかかる。この時はいつも家族の嘲笑の的だが、その割に食べる時は争って箸を運ぶから面白い。

 天ぷらの味は美味いの一語に尽きる。上品な甘さもさる事ながら上がった色が良い。まるで雪国のおなごの肌の色みたいに乳白色をしている。

バター炒めも絶品だ。帆立貝と似た味がする。そう言えば、イカは貝の親戚だったよね。

コマセシャクリ竿で

 週刊釣りニュース社の某氏から「エコノステック、コマセシャクリ210」をマルイカ釣りに使ったら誠に具合が良かったと連絡をもらった。それは、私が道楽で開発したハナダイのコマセシャクリ専用の竿だ。

 まあ、時効だから言うが、彼には随分と我が社の開発した竿を進呈した。冒頭の話のように、ねだり方が非常に上手なのだ。まあ、私も新聞の通販欄に無理矢理割り込ませてもらった手前もあったからお相子なのだが。

 最初は、いつものお世辞ぐらいに考えていたが、自分で試してみるとなるほどなかなか具合がいい。この竿は負荷オモリ30号、全長2.1mのカーボンロッドだった。ハナダイのコマセシャクリ専用に開発した竿だが、ハナダイ釣りではこの竿にカワハギ用の小型両軸リールをつける。巻いてある道糸は新素材の3号。この道具立てだと、一日いっぱい船縁に立って竿をあおり続けても腕がそんなには疲れないのだ。それに、繊細なアタリも直に伝わってくる。獲物がかかると穂先が優しく曲がってくれて衝撃を和らげてくれる。いやはや、なかなかの名調子なのだ。

 イカ釣りには機動性が要求される。スルメイカやヤリイカは150号のオモリを使う。釣り場の水深も100mを超す。がっちりした竿でないと保たない。しかし、盛期のマルイカは10〜30mの浅場で釣れる。使うオモリも60号どまりだ。

 私の開発したハナダイ竿は、自重200gの自慢の作品だったが、商売にならなかった。道楽で始めた釣り具商売だったが、結果的には随分と持ち出しが多かった。しかし、私の釣りの世界がグーんと広がったことも確かだ。それがどうしたといわれれば次の言葉が出ないのだが・・・。

釣り場


鎌倉沖

 最盛期のホンの一時期だけバタバタと釣れる。ポイントは、江ノ島から少し鎌倉方面に走ったところにある。下は平らだから平根か砂場のようだ。竿頭で束釣りに近い好成績が1週間ほど続いたと思うとパタリと釣れなくなる。ここのイカはどこからか回遊してきたもののようだ。

 水深が15mぐらいで釣り易い。釣れ出すと2、30隻もの釣り舟が狭いポイントにひしめく。ここは、腰越や葉山の船のテリトリーだから私はあまり行かない。

 行くにもしても佐島辺りの船に乗ってだから、ほとんど釣上げられた後に到着するケースが多かった。だからここでは良い思いをした記憶がない。早い者勝ちだ。

毘沙門/城ケ島東沖

 最盛期の好釣り場だ。かなり岸よりの根周りを狙う。水深も10〜15mと浅い。ここで釣れるマルイカは良型が多い。だから浮きスッテは3号或いは7cmのやや大き目のものが良い。狭いポイントが多数点在している。一つのポイントには2、3隻も船が入ればはみだしてしまう。底近くで浮きスッテをゆらゆらさせて待つ方がここのイカにはアピールするようだ。

 胴長20cmを超す良型にもなると、大型魚のような強烈なアタリ方をする。引きも強い。無理に引っ張りっこすると、カンナが伸びたり、身切れしたりでばらしてしまう。乗せてからも押したり引いたりと駆け引きしなければならないから神経を使う。

 ここは猛烈に根掛かりが多い。予備の仕掛けがたくさん必要だ。イカならぬ仕掛一式を釣り上げたこともあった。三崎、毘沙門、松輪港の船は、盛期には連日ここを攻める。他の釣り船も自分たちの持ち場が不調だと、最後にはここに現れる。最も安定して釣れるポイントである。

鴨居/観音崎沖

 スミイカ釣りの外道として、2月頃から釣れ出す。水深は深くても50から60m。マルイカがスミイカの数よりも多くなると、スミイカのシーズンは終わる。

 最盛期の5、6月になると、ずっと岸よりにポイントが移って、10から15mの浅場で釣れるようになる。石を投げると磯遊びの人に届くほど岸に近づく。

 この辺で盛んに釣れる年は当たり年だ。何年かおきに、こんな年が巡ってくる。何年か前に、この場所でシリヤケイカが連日20、30尾と釣れたことがあった。形がスミイカとそっくりなので、釣り客が殺到した。ところが食べる段になると、身は硬いし、大味でちっとも美味くない。

 このイカに商品価値がないのは鹿島灘のゴウドウイカと同じなので、漁師も取らない。私も話の種に一度乗合船に乗ってみた。500g前後のスミイカのそっくりさんが2尾、3尾とかかってくる。引きも大袈裟だし、竿をを持ち上げると重量感もあるので、釣っては結構面白かった。ところが食べると前評判通り不味くて食えたもんじゃない。身も硬くて歯が通らないほどだった。

金谷沖

 ここも4、5月頃の最盛期の釣り場だ。鋸山を目の前に見るポイントで、ムギイカの好釣り場でもある。水深は30m前後。潮が濁る5月頃は金谷前の水深10mほどのアジ場までイカが上がってくる。この時期の夕マズメ時には、金谷や保田の漁師たちがおかず釣りに大挙してこのポイントに繰り出す。

 ハナダイの大群が金谷前のアジ場に回遊してくるのもこの頃だ。この浅いアジ場で釣れる冬場の15cm前後小アジは絶品だ。一束、ニ束と釣れる。小アジが真黒に群れて、コマセかごを追いかけて水面近くまで上がってくる様は、圧巻だ。

剣崎沖

 松輪瀬や吉野瀬などの根周りを狙う。水深は40m前後だ。イサキ釣りの船を横目で見ながら釣る。松輪沖のイサキ解禁日が6月1日だ。だからマルイカとしてはシーズン後半の釣り場だ。

 他のポイントが全く不調の時に狙ういわば最後の逃げ場だ。私の経験では、ここでは数が釣れたことがないが、良型が釣れるので浮きスッテは大き目のものを混ぜた方が良い。釣り場が未開拓なこともあり、期待は出来る。

 イサキのポイントともほとんど重なるのでイサキ釣りの片手間にも狙えるが、このポイントはマダイ、イシダイ、ハナダイ、ワラサなど他の高級魚が釣れる。だから、マルイカ狙いではもったいないのか、あまりそんな釣り人は見かけない。

 ここで釣れる旬のイサキは掛け値なしで最高だ。

小網代/油壺/諸磯沖

 最盛期の5、6月の釣り場。岸近くの岩礁廻りで、水深が10から20mしかない浅場。油壷の観光船の船着き場の沖のポイントはボートでも出られそうな超近場だ。

 ただ隠れ根があったり、岩場が連続していたりで危険だから止めた方が良さそうだ。夕マズメはおかず取りの漁師の小型漁船で賑わう。

 ここは小型が主体だが数が出る。ミニスッテの出番だ。朝夕や曇天には海面近くまでマルイカが追いかけてくることもある。小網代港からだと航程10分の近場だ。帰りも4時近くまで目一杯やれる。だから、夕マズメの入れ食いタイムもばっちり狙える。

 たまにごつんと強烈なアタリがくることがある。「ベンケイかもよ」と小網代の船頭が言う。大型もたまには廻っているのかもしれない。

城ケ島西/長井沖

 初期のヤリイカやムギイカ釣りのポイントでもある。水深は80mm前後。特に長井沖はイカ釣りの好漁場だった。もっとも何十年も前の話だ。長井の漁師が今でもイカ釣りを得意とするのはこんな事情がある。

 3月から4月頃にかけて狙うが、未だヤリイカやスルメイカが釣れるし、中層ではムギイカもくる。だから、下バリ2本ぐらいは浮きスッテ、上は11から14cmのプラヅノにする。
 その後浅瀬で過ごしたマルイカは、7月頃になるとまたこの海域に落ちていく。

佐島/長浜沖

 ここも盛期の釣り場だ。水深は30m前後。釣り期はイサキの時期とほぼ重なる。近くで釣っていたイサキ船が群れを見つけてくれて、大釣りしたこともあった。

 この時期は浮きスッテ持参でイサキ船に乗り込む釣り人も結構いる。この辺のイサキは数が釣れるが小型が多いので途中で飽きてしまうからだ。

 長井のイカ専門の船宿は、あまりマルイカを狙わない。イカ釣りのマニアと呼ばれる人々には小型が多いマルイカ釣りは敬遠されるからだ。時期によって釣り物を変える腰越や葉山や佐島の船がここを攻める。
 佐島出船のマルイカ釣りは知名度が今一つなので、いつも空いている。その分割り当てが多くなるからお勧めだ。

仕掛け