○○の趣味 本文へジャンプ
釣りは、「マズメ時」や「潮時」のあることを教えてくれた。
それから、生きることが随分と楽になった。

ハナダイ、イサキのコマセシャクリ釣りも好きだった。でも、ムギイカの手釣りが最高かな・・・。
朝焼けの海。糸を手繰る手にどしっどしっと重みが加わり、それが船べりを擦ってギシギシと悲鳴をあげる。水鉄砲がああちらこちらで炸裂し、水しぶきで雨合羽はびしょ濡れだ。
・・・・気がつくと初夏の陽射しが暑かった。

スルメイカの船上干し

ムギイカもいい。小ぶりだが、身が柔らかく、甘味、旨みも抜群だ。

夏イカはビール瓶ほどもある。身も厚くて立派だが、刺身にするには硬すぎる。
だから、ベテランたちは、釣り上げると生きたまま裂いて船上干しにする。帰港する頃には、皮目が濃い小豆色に仕上がる。

釣り道具の始末をし、風呂で我が身の塩気を洗い流したら、大ぶりに裂いた船上干しで、ギンギンに冷えたビールを一気に流し込む。
マヨネーズに七味唐辛子を真っ赤になるほど振りかけたやつをたっぷり付けるといい。

・・・幸せ・・・・・・・

ハナダイのコマセシャクリ

初めは、桜海老の餌だった。釣り場は、久里浜港沖のアシカ島周り。多分2月か3月ごろだ。春一番を思わせる西風が出て、船は木の葉のように翻弄された。
 
しかし、ハナダイは狂ったように切れ目無く餌を追ってきた。40尾を越す大漁だった。魚体の桜色が、目の奥に焼きついてしばらく離れなかったものだ。

やがて、ウィリーのコマセシャクリ釣りが定着した。


マルイカ

全長5cmの自作ヅノを使うようになって、釣果は格段に伸びた。

いかんせん、敵は、用心深さでは類がない。ツノにチョンと触っては、逃げてしまう。貼り掛かりしてからもそうだ。回転業を繰り出し、柔らかい触手を自分で捻じ切って逃げていく。

小ぶりのツノだと、敵も警戒心を解くのか、がっちりとハリ掛かりしてくれる。 ・・・何と言っても、刺身にした時の甘さは、イカ族の中でも一番だ。