フロントハブベアリング交換(ST162)

2006/3/13

31万kあたりから、右のフロントハブベアリングから異音がするようになりました。33万kを超えたころにはもうガタガタで、DIYでハブベアリングの交換にチャレンジしてみることにしました。これまで1回も換えておらず、ここまでもったのが奇跡のようなものだと思います。

交換にあたっては、ST165研究所で紹介されているフロントベアリングの修理の様子を参考にさせてもらいました。はっきりいって、修理書よりもずっと役にたちました。

まず、ドライブシャフトナットを外します。コッタピンを抜き、ブレーキロータの外周の穴に太めのドライバーを挿してキャリパーで周り止めし、この状態でトルクを最大に設定したインパクトレンチを使って30mmのソケットでナットを緩めます。次にブレーキキャリパーを外してスプリングにつるし、キャリパーブラケットを外してブレーキロータを外します。次にジョイントプラーを使ってタイロッドエンドをナックルから外し、あとはロアアームのボールジョイント、ショックのボルトと外していってナックルをドライブシャフトから取り外します。



これはドライブシャフトからナックルを取り外す直前の写真です。ドライブシャフトの先端とナットの面がそろう状態にして、プラハンでシャフト先端をたたくとナックルが外れます。ナットでシャフト先端を保護した状態でたたくのが重要なそうです。下手をしてシャフト先端のねじ山を潰すと面倒なことになるということのようです。



ナックルが外れたところです。
次にハブをナックルから取り外します。コンクリートのブロックの上にナックルを乗せます。



ブロックにナックルを乗せた状態です。この状態で、中心のハブの部分に27mmくらいのソケットを乗せ、大きなハンマーで強くたたきます。すると、ハブが抜けます。



ハブが抜けたところです。最初は普通のサイズのハンマーでたたいてみたのですが、びくともしませんでした。そこで大きなハンマーを借りて思い切り叩いたところ、あっさりと外れました。

次に、外したハブから、ベアリングのインナーレースを取り外します。ハブを万力に固定し、グラインダでインナーレースをぎりぎりまで削り、削った付近をドライブシャフト側から外に向かってマイナスドライバを使ってハンマーで叩くと、インナーレースが割れてハブから外れます。



外れたところです。ハブにもグラインダによる若干の傷がついてますが、これくらい何の問題もないので傷がつくのを覚悟でしっかり削るのがよいのではないでしょうか。1個目は勝手がわからず、取り外すのにかなり苦労しました。2個目は勝手がわかったので楽勝でした。

次にラジオペンチでベアリングのスナップリングを取り外します。1個目は簡単に外れたのですが、2個目は外すのに非常に手間取りました。何度も繰り返すうちにスナップリングの穴が削れてしまい、ますます外しにくくなってかなりあせりました。スナップリング外し用のツールを使うのが確実ではないかと思います。

いよいよプレス機の登場です。プレス機にナックルをセットし、ハブベアリングを取り外します。



右側にあるのが外れたハブベアリングです。これで分解終了です。あ、オイルシールも忘れずに外す必要があります。ウオータポンプフライヤや大型のペンチを使えば簡単に外せます。

いよいよ組み立てです。ハブベアリングをプレス機でナックルに圧入します。



圧入したところです。中心に見えるオレンジいろの物体は、インナーレースがベアリングから外れないようにするためのものです。ハブを圧入するまでそのままにしておいたほうが良いようです。忘れずにスナップリングを装着します。修理書ではスナップリングは再使用不可が指定されてますが、まずそのまま使いまわしても問題なさそうです。

外側のオイルシールを取り付けた後、プレス機でハブをナックルに圧入します。



プレス機にセットされて圧入直前の状態です。この状態でオレンジ色の物体を外します。この写真では隠れてますが、ナックルの下に圧入するハブがセットされています。

圧入が終わったら、内側のオイルシールとダストディフレクタを取り付けてナックルの組み立て完了です。あとは、元通りにナックルを組み付けます。



ドライブシャフトにナックルを差し込み、ロアブールジョイント、ショックのブラケット、ブレーキロータ、キャリパーブラケット、タイロッドエンドをナックルに仮組みしたところです。この状態でブレーキロータを周り止めしてドライブシャフトナットを取り付けます。あとは全体のバランスを取りながら本締めして作業完了です。本締めは、左右同じような感じでやります。同じ感じでやらないと、アライメントが結構左右で狂ってしまいます。

最後に作業のポイントをまとめておきます。

・ハブナット取り外し
ブレーキロータにドライバを挿して回り止めし、インパクトレンチのトルクを最大にして何度か緩める作業を繰り返せば緩む。

・ドライブシャフトからのナックルwithハブ取り外し
ドライブシャフトの先端と面一になるようにハブナットを取り付けた状態でプラハンを使ってシャフト先端をたたく。またドライブシャフトを引っ張ってジョイント部分が外れてしまわないように注意する。特にインナー側のジョイントは簡単に抜けてしまうので細心の注意を払う。

・ナックルからのハブ取り外し
27mm程度のソケットをハブにあて、多きなハンマーを使ってガンガンたたいて取り外す。

・インナーレース取り外し
ハブに多少の傷がつくことを覚悟してグラインダでしっかりとレースを削る。その後、レースの内週側の削った付近をマイナスドライバでドライブシャフト軸の外側に向かってたたけば、レースに亀裂が入って外れる。

・スナップリング脱着
失敗を繰り返すと、ツールを引っ掛ける穴が削れてしまうので注意。ラジオペンチなどでリングをゆるめる係りと脱着する係りの2人でやると確実。

・ナックルの取り付け
左右をで同じ感じで固定する。


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