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12月26日(月)

クリスマスも終わってしまいましたね。
忙しいといいながらも、しっかりクリスマスパーティーなんかは人並みにやっています。でもこのトシになるとプレゼントはもらえなくて、あげる一方で・・・つまらなーーい!!クリスマスもお正月もいいトシした大人たちには頭と懐の痛い行事ですね。パーティーのしわ寄せで25日の日曜日は仕事をしなければならなかったし(;_:)。
いいことないなぁ・・・っとグチはこのくらいにしまして。

23日にWOWWOWで「天保十二年のシェイクスピア」が放映されたので録画して少しづつ見ています。4時間の舞台ですから長いですよねー。私は作品を見ているので、再確認する形でビデオを見ています。ナマを知っているせいかすごくおもしろいんだけど、初めてテレビで見る人はどうなのかな?長い作品だけに集中して見ることは難しいだろうから、どのくらい作品のおもしろさが伝わるのか心配です。テレビであらためて感じたことは、結構卑猥なシーンやセリフが多かったですね。でもいやらしくは感じませんでしたけどね。

劇中で歌われる歌の歌詞が字幕で出てきて、韻をふんだ歌詞を目で追っていくとすごくおもしろいです。そしてそれらを一字一句間違えないで歌ったり、膨大なセリフを心地よい響きを持たせて言い放つ役者さんたちにあらためて感心してます。そして役者さんたちがみんな「いい目」をしているのに感動してます。役者さん同士の芸のぶつかり合いみたいなものが伝わってきてテレビでも作品の迫力は味わえますね。

WOWWOWって年に一回か二回おもしろいもの見せてくれるから、解約できないでいるんだわ・・・。
来年早々、三谷幸喜さんの「十二人の優しい日本人たち」を生中継するっていうし・・・チケットを取れなかった私としてはこれまた楽しみにしています。

もうすぐ2005年も幕を降ろしますね。
この雑記帳も長く連ねていくとどんどん重たくなるので、来年はブログに移動しようかなとか、ページ全体の整理整頓しなくちゃとか、この時期ならではなのやらなくてはならないことを頭の中でいっぱい考えてしまって少々焦り気味です。
ただ年が変わるだけなのに、何かケジメをつけないといけないような気がしてしまうんですよね。

師走っていろんなことに追い込まれる感じでやだーー(;_:)
12月22日(木)

寒いーー(>_<)
外は雪が積もっています。この辺ではすごくめずらしい現象です。
どのくらいめずらしいことかと言いますと、大人も子供も外に出て「わーーい雪だぁーー」と意味もなく駆け回り、市民の90%が確実に記念写真を撮るくらいに。
この私も「きゃー寒いよーー」と叫びながら近所のケーキ屋さんに傘もささずに出かけて、帰りには「やだーーこんなに積もっちゃったー」とコートの雪を嬉しそうに払いながら仕事場に戻ったのでした。
明日も銀世界なら絶対に写真撮るからね!!
積もり始めはこんな呑気な状態でいられますが、明日も雪が降り続いたら、この辺りの交通機関は完全にストップしてしまうでしょう。スタッドレスタイヤなんてほとんどの人が用意してませんからね。
幸い現時点では雪は降っていませんが、シンシンと身にしみる底冷えは続いています。
そうそう、洗濯物を外に干しておいたら、タオルが風になびいた状態で凍っていました。夜遅くに帰るので取り込めないのは仕方ないにしろ、あまりに面白い光景だったので、そのままにしてあります。明日の朝は解凍されているかしら・・・どーかなぁ・・・?

「明日雪が降っていたら、来ませんから」と仕事場のスタッフさんが冗談ともつかぬ口ぶりで笑いながら帰って行きました。

「どーぞ休んでくださいな」・・・仕事が一山超えたのでこちらは真顔でそう答えました。昨日もみんな夜中まで頑張ったもんなーーー(;_:)
非人間的な生活から(少しだけなんだけど)「遂に脱出できる!」という、一筋の明かりのような開放感を味わっています。

名古屋は景気が良いと言われているようですが、会社組織から仕事の依頼が増えているところをみると、名古屋近郊のこの辺りの風向きも良くなっているのかしら?バブルの再現なんて夢見てやしませんが、不景気を少しでも脱出できたらいいなぁとささやかな夢を見ています。

12月16日(金)

日付が変わる深夜12時前に家に帰ることができると、すごく得した気分になれるという今日この頃です。

ここ数日起きてから寝るまで仕事してるている日々が続いていて、始終空気がピリピリしている中でずっと眉間にシワを寄せていました。
そんな中、昨日は落語仲間の句会の忘年会がありました。忙しくて出席できる状態ではなかったのですが、どうしても出席したくて、何をさておいても参加しました。何をさておいたかたと言いますと・・・食事をとらない、そして素早く電話でエクスキューズをいいながら明日の朝に回せるものは全て回す・・・という具合です。
無理して出席してよかったです。ものすごい気分転換になりましたもの。とにかくゲラゲラ笑うことのできる仲間がいて、そんな空間があるって幸せだなぁ・・・としみじみ感じた夜でした。

そんなときにふと先日観劇した「椅子の上の猫」の類子さんを思い出しました。(どさくさにまぎれて観劇記ですよーー)

妻子ある男性と長い間お付き合いしていた類子さんが、その男性にフラれてしまい、落ち込んでゲイバーに入り浸って楽しい時を過ごし、お店のママ・マダムGにかわいがられ、二人は仲良しになる。マダムGの家に転がり込んだ類子さんはそのまま居心地よく住み着いてしまい、性を超えた友人関係を続けていくんだけど、類子を自分のペット(猫)のようにかわいがるマダムGの束縛に「自分」という領域が侵されていることに気付き、ようやく自立することを決心する・・・というようなお話でした。(相変わらずの大雑把な私の解釈です)

類子さんていうのは依存度の高い甘えたチャンの女の子っていうのが、私のイメージです。自我がなくて周りにどんどん流されていくような女の子。そんな女の子が自分に優しくしてくれるゲイに、同性に甘える感覚でどんどん身をゆだねちゃって、ゴロゴロと猫のように甘えてその家に居ついてしまうっていうのはよく理解できます。
類子さんを猫のようにかわいがるマダムGは、実は自分が気に入ったら、その女性を自分のペットのように扱いたいという異常な趣味を持っている人で、自分がゲイであるということを武器にして警戒心のない女の子を少しずつ飼いならしていくわけですね。

お話の内容はよくわかっておもしろかったのですが、それを演じる役者さんがイマイチでした。

舞台の上で類子さんが、私が想像する類子さんに見えなかったのと、マダムGが女性が警戒心をなくすほどの女性的なゲイではなかったということ。
私の周りにはゲイの人はいませんが、想像するにゲイとかオカマさんとかいう人って、その人を「女性」として見てしまうから、平気で同じ部屋にいることができる存在だと思うんです。
家出して「今日はここに泊めてよ」って普通に言えてしまうような相手です。そして女性同士で盛り上がるような話題で楽しく笑いながら時間を過ごしてしまったら、『ゲイ=さっぱりしてる』っていう観点から、多分女友達よりもずっとか居心地のいい場所としてその場所に居ついてしまう。
居心地の良い相手とか空間とかありますものね。気持ちはわかるが私にはできないな。基本的には甘えることが下手ですからね。

原作はきっと面白いんだろうなぁと思いながら見ていました。
舞台の中のストーリーには引き込まれませんでしたが、その代わりにゲイバーのお店のショーがおもしろかったから良しとします。類子さん同様にイヤなことは忘れましたもの。

なんで今さんが愛ちゃんなんだ・・・と疑問に思って見てましたが、お店のショーの中でレイザーラモンHGの格好で登場されたときに「もしかしてこのために?」と思いました。マッチョな今さんならではの扮装でしたからね。
個人的には冨田慎之介君のベビーフェイスな秋葉系カフェのウェイトレスが好きでした。

男女を問わずに、密室に二人きりになって居心地が良いか悪いか、どの人だったらOKか?そんなことを漠然と考えてみる私です。

12月10日(土)

市村正親さんと篠原涼子さんが入籍発表したというニュースが朝一番にテレビをつけたら飛び込んできまして、「ほーー、とうとうなるようになったのねー」と市村さんのファンとしてはちょっぴり悔しいような、それでもお二方の幸せそうなお顔を見ると、祝福したくなるような、複雑な気分で目覚めました。
市村さんと篠原さんが共演されたハムjレットを観たときには正直いいまして、篠原さんが役不足なんじゃないかと思って見ていましたが、先日観た「天保十二年のシェイクスピア」では篠原さんはとても魅力的な女性として私の目に映り、少々驚かされました。
あくまでも私の個人的な感想ですけど、「なんてかわいい女性なんだろう」と思わせるような素敵な女性に変化していました。
結果論ですけど、恋する女性は素敵になるっていうことなんでしょうか・・・。

女性も男性も私生活が充実していると顔に出ますよね。
ノロケている二人の素顔を垣間見て、「いいなぁーー」なんてヨダレをこぼさんばかりにワイドショーを見ている私でした。

・・・という話が前振りになるかどうかはわかりませんが、ちょっと男女の込み入った話をしていい?

「ホテル予約しておきました。こちらには下心はありませんので、眠らない東京の夜をいっしょに過ごしませんか?」なんて、恋愛関係になっていない男性から提案されたらどうします?
お互い友達だから一晩いっしょに過ごしても何も起こらないよ。だからいいでしょ?みたいな誘われ方をしたらどーします?

この話は実際にあった話なんだけど、誰の元に起こった話かは曖昧にしておきまして、私だったら引いちゃうなぁーーー
「何もしないから一晩過ごそう」なんて、男と女の間で有り得ないでしょうと思ってしまうし、何もしないんだったら一晩過ごす意味がないじゃない・・・とも思ってしまう。男と女の恋愛関係っていうのはごくごく自然で、お互いが惚れてしまったら「好きにしてください」と、流れにまかせて「はい、それまでよ」なんだけど、逆に友達関係って難しいですよね。話をしているとすごく楽しいけれど、どちらかがその一線を越えてしまったために二人っきりで密室に閉じ込められたら息苦しいみたいな・・・。

あなたならどーするか?と問われたので、「私なら」という定義ではなくて「ホテルとは」という定義で答えました。
「何もしなかったらいいでしょ」ということは問題ではなくて「ホテルの一室に男女が泊まることは二人で一夜を過ごしたことに変わりはないではないですか?」と。

よく芸能人さんで「二人でビデオ見てました」とか、「芝居の話をしてました」・・・「だから潔白ですよ!」と、言い訳する人がいますが、私は行為そのものよりも、密室で一夜を過ごせる男女のお互いの呼吸に問題があると思います。密室で何も起こらない関係こそ気味の悪い空間ではありませんか?「だからいいでしょ」とはどうしてもたどり着けないんですよね。

「僕は安全ですよーー」というアピールをする男性にも問題があると思いますね。現代の女性ってそーいうことは望んではいないでしょうし?(笑)
「あなたが好きだからホテルを予約しました。一晩いっしょに過ごしてください」ってダイレクトに言われた方がまだ良いですよね。

何が言いたいかわからなくなってしまった本日のエッセイ。男女間の友情なんて信じないよっていうのが私の意見です。
12月4日(日)

今日は○○を観に行ってきましたーー。・・・っていう報告ばかり続いてますね。我ながら「他に楽しみはないのかい」と、哀れみたくなる。

他の楽しみかぁ・・・例えばアウトドアな趣味とかスポーツとか。
身体を動かすことは好きなんだけど、スポーツと名の付くものはあまり好きではないのです。見ることもやることも・・・。特に球技は苦手で、学生時代は、人からボールを奪うバスケットボールなんて大の苦手だったし、記憶をもっとさかのぼれば、小学校のドッジボールは、人に球をぶつけて消滅させていくというルールをなんて野蛮な行為なんだと、子供心に怖くて怖くてしょうがなかった。
スキーもスキューバダイビングも経験するものの、器材の重さに絶えられなくて挫折。
大人になってからテニスと卓球を教わり、練習ではラリーができる程度には上達しましたが、試合となると特に勝つことに執着がなくて、私と対戦すれば私が全然ムキになって勝負しないので、相手にしても面白くないヤツと思われて終わり。
卓球の愛ちゃんやゴルフの藍ちゃんなんてものすごく『勝つ』ことに執着してますものね。勝負事の世界で活躍している人は左脳が大きいんでしょうかね?と、左脳が無に等しい私は思ってしまう。

あいちゃんで思い出した〜!今日は名鉄ホールで「椅子の上の猫」を観て来ました。なんてめっちゃくちゃわざとらしい導入のよう・・・でも計算して書いてません、偶然です。観劇以外に書くことないかなと思って回り道したらここにたどり着いたのです。今日の芝居を観て感性が歪んだとも言えますが(^^ゞ
えーー、とにかく本日の本題。今拓哉さんが「愛ちゃん」という名前の、ゲイというよりはオカマ役で出ているお芝居を観て来たのです。観劇記は別にきちんと書く予定です。今さんに関して言えば、キレイだったけど、デカイオカマでしたねー。あんなに筋骨隆々とした人は見たことありません。でも露出している肌のなめらかさはちょっとうっとり(^_^.)
マダムGというお店の10周年記念のショーを劇中に見せていただきましたが、なんだか一足早く忘年会の余興を見たって感じでしたね。衣装で笑わせるのと下ネタは敬遠する私ですが、今回ばかりはあらかじめ内容がわかっていて、それを承知で行ったので、とことん笑わせてもらいましたよ。太った深沢敦さんのムチムチセミヌードやワハハ本舗を思わせるヤバイ系の衣装の踊りや、あの今さんのHGのモノマネも全部受け入れましたからね。

実生活で若かりし日に赤坂のパブで観たゲイのショーを思い出してしまった。確かにこんな感じでした。エグイけど楽しかった。つらい事があったら、こんなショーでも見て気分転換しようと思った類子の気持ちもわからないでもありません。

これからもジムトレーニングに励み観劇を楽しむ、インドアな生活で気分を変えていく私です。
11月30日(水)

きのう仕事をサボって名古屋までお芝居を観に行ってしまったので今日はしわ寄せが来て忙しかったです。でも自分が遊んで帰った翌日なのでイヤな顔せずに黙々と対処せていただきました。観劇は仕事の活力になるというものです(^_^.)

昨日観たお芝居は三谷幸喜さん作の「竜馬の妻とその夫と愛人」でした。東京ヴォードヴィルショーのお芝居です。お笑い系の作品なので落語の仲間から誘われて、主催の会に入っているメンバーに頼んで有志を募ってまとめてチケットを買ったのでした。事前に予約が出来るのでいつも前方の席を取ることができるのです。

気の合った仲間同士で連絡を取り合って、駅で待ち合わせて名古屋厚生年金会館まで出かけました。仕切り屋で食道楽のTさんと一緒だったので、行きの新幹線の中でカツサンドと生オレンジジュースをごちそうになりました。改札口で3人分のカツサンドとジュースを抱えてジュースをこぼさないようにヨロヨロと歩いてくるTさんを目にしたときは面くらいましたね。普通はコンビにで売っているパックのジュースを買うだろうに、「おいしい方がいいから」と紙コップに入った生しぼりジュースを3個も買ってくるんですもの。よく不安定な格好で駅構内を歩いてきましたねぇ。「お前たちもっと早く気付いて助けに来いよ!」といきなり怒鳴られました。そりゃ絞りたてのツブツブでフレッシュなジースはおいしかったですが、フツーは買わないだろ・・・。いや、ごちそうさまでした・・・(^_^.)

名古屋駅では通りすがりに駅前のイルミネーションを堪能しながら地下鉄に乗り込み会館へ。
到着して驚きましたね。3列目のサブセンターのブロック全部落語のメンバーなんだもの。私なんて「なんで平日なのにいるんだよ」って言われちゃいました。もうご挨拶ねぇ火曜日定休の床屋のSさんたら。

三谷さんの芝居はセリフが面白いですね。映画も見ましたが、舞台の方が断然面白かったです。今回の舞台も場面転換がなくてずーーっと役者さん同士のセリフの掛け合いで話を進めていきました。佐藤B作さんと平田満さん、あめくみちこさん、佐渡稔さんの4人だけのお芝居でした。もう間がなんともいえなくおかしくて、想像してゲラゲラ笑っちゃう場面がたくさんあるので、普段からら想像力(右脳)を鍛えている落語家さんたちには大ウケです。その場面の形とかおかしなセリフで笑いを取るところもたくさんありましたが、私たちにウケたのは、やはりセリフとセリフの間に流れるなんともおかしい『間』なのでした。

「俺たちってやっぱり笑う場所が違っていたね」なんて噺家独特のうぬぼれた感想を終演後に酒を飲みながら語り合いました。

頭の中で想像を膨らませるということは、右脳を鍛えることになるのでボケ防止には大層良いことなんだそうですね。話を聞いてそのシチュエイションを映像として描くことが脳にいいのだそうです。そういえばボケ防止に落語を聴きましょうってテレビで言ってましたよ。

そう言われたからではないのですが、私は最近志の輔さんの古典落語をMDで聴いています。理由はただ単に「古典」を聞きたかったから(笑)実際ボケ防止になっているかどうかは定かではありませんが、頭の中でその場面がリアルに想像されているのは確かです。
笑えば健康に良いし、涙を流してもストレス解消になるというし、観劇も落語も精神衛生上良いということです。めでたしめでたし(^_^)v
11月25日(金)

しばらく「銀の狼」の観劇(感激)熱にうなされ、心ここにあらずの状態で過ごしていました。
今日はふと思い立ち、というか、やっと思い出して、先日の雪組公演と同じ日に観た「中村勘太郎・七之助錦秋特別公演」の模様を書きます。
こちらの都合でなんだか『二の次』みたいな書き方をしてしまって申し訳ないのですが、本当はとても素敵な舞台だったんですよ。
やっと冷静になってあの時の舞台を思い出すことができ、余韻に浸っています。
まさに芸術の秋にぴったりの舞踏公演でした。初心者にもわかりやすいようにと、ストーリー性の高い踊りを選んだのは中村屋さんの心憎い配慮ですね。
幕開きの武士と武家の娘の悲恋を題材にした「蝶の道行」では、格調高い様式美を見せ、舞台の上で衣装が瞬時に変わる『引き抜き』もあり、観客の歓声を浴びていました。黒い着物に身をつつんだ勘太郎さんの武士と、同じく黒い着物の七之助さんの武家娘は美しかったです。海老様の助六でもいいましたが、黒っておしゃれの真髄ですよね。

中村屋一門のお弟子さんたちの一場面をはさみ、後半の「団子売り」では男役と女形が入れ替わって、七之助さんの亭主と勘太郎さんの女房で、夫婦で餅をついて団子を売るという、コミカルな仕草のある楽しい舞踏を見せてくれました。兄弟で息の合った夫婦役をやるなんて、なかなか面白いですよね。

今回は踊りの合い間に「芸談」と称して兄弟のトークショーがありました。
地元テレビ局の女子アナが司会進行で、化粧を落としスーツ姿に着替えた二人へインタビューするという形式で進められました。
しかしその若いアナウンサーさんが緊張していまして、間をあけないように、話題が途切れないようにと必死でしゃべる姿が、よりこちらを緊張させてくれまして、その空気を感じ取った勘太郎さんがそれに輪を掛けて早口でたくさんお話するんですね。しゃべり続ける勘太郎さんに客席が唖然としたほどでした。

「名古屋の食べ物で何が好きですか?」とか「先月の御園座ではなにかおいしいものは食べましたか?」とかたわいもない質問ばかりだったのですが、勘太郎さんがまじめに、話しをいっぱいふくらませて答えるので、となりにいた七之助君が口を挟む隙がなくて、マイクを握り締めたまま、何度も話題に入りそびれている様子が伺えました。決して兄の話題をさえぎらない、弟の遠慮みたいなものが見えて二人の芸の上での師弟関係がわかりました。

多分慣れないトークで緊張していたんでしょうね。でもお客さんを楽しませようとしてくれている勘太郎さんの思いは伝わってきましたけど。
それにしても普段着でしゃべる勘太郎さんは、お父さんの勘三郎さんによく似ていました。舞台化粧をして役を演じているときは感じたことがなかったですが、素顔になったときの何気ない仕草が似ていて「なるほど親子」と感心しました。
「巻き髪の名古屋嬢は好きですか?」なんていうくだらない質問にもお兄さんは「その人に合っていればいいんじゃないですか」と答え、弟は「ぼくは苦手です」ときっぱり答えるところは兄弟二人の個性の違いが出ていておかしかったです。

会場のお客さんからの質問も受け付けてくれて「最近なにか恥ずかしい経験をしましたか?」という質問に、前の会場でやった「団子売り」の場面で、夫婦が呼吸を合わせて餅つきをしなくてはいけないのに、女房役の兄の手と同じタイミングで杵をついていて、しばらくしてから同時に二人が気付いて、あわてた兄がアドリブで「痛い!」というジェスチャーを入れたのでおかしくてしょうがなかった。というエピソードを話してくれました。「これってドメスティックバイオレンスですよね」と七之助さんがボソっと言ったので会場がどっと沸いて、初めてトークショーの場が和んだ気がしました。

トークショーの後で披露した「団子売り」では夫婦の餅つきの場面になったら、私たちはふたりの様子を穴のあくほど凝視してしまいました。もちろんタイミングはばっちりでしたが、あちこちで思い出し笑いの笑い声が起きてました。

美しい舞踏を楽しむだけでなく、サラブレッドな歌舞伎役者さん兄弟の素顔を垣間見ることのできた楽しい夜でした。
11月20日(日)

雪組の「銀の狼」「ワンダーランド」名古屋公演を観てきました。
場所は金山市民会館でタカラヅカの全国ツアーではおなじみの会館です。しかしここは建物がとても古く、なぜか4階席まであって天井が高くて、音響効果はイマイチというかかなり悪い会館なんです。でも宝塚歌劇なんでお客さんは4階席までびっしりなんですね。音響よりもとにかく人が入れればいいやってところなんでしょうか?

今日も大入り満員でショーで手拍子が起こると客席中にこだましちゃってウワンウワン響いていました。響く音に時差が出る・・・そんな中でにこやかに歌うスターさんたちはさぞ大変なんだろうなぁ・・・。でもラインダンスでの「ヤッ!」という掛け声も会館中に響くので、地方公演ならではの臨場感が出ていいかもしれない。大劇場よりも地方の方がノリノリになるのは舞台と客席の距離の近さと、お風呂場のような音響かもしれませんね。

地方公演といいますと、たいていスターさんの客席降りがあって、センターブロックをはさんだ通路席はおいしい思いが出来ます。スターさんを間近で見られる地方ならではのひとつのお楽しみではあります。(でも1階席限定なのが残念ですが)

今回はいつもに増して客席降りがたくさんありました。
ちょっとめずらしいことにお芝居でもありまして、主役のシルバに扮した朝海さんが芝居の始めと最後に2回客席を歩きました。
お芝居で役に扮したスターさんが歩くというパターンは珍しかったので、かなり興奮してしまいました。だってシルバって観劇記にも書いたけど、アウトローでニヒルでかっこいいんだもの(@_@)

そういえば、少し前に観た「ベルばら」の全国ツアーでもフェルゼンに扮した湖月さんが客席に降りましたが、アントワネットを助けに行くぞ!とばかりに駆け抜けていったので、あっという間に行ってしまいました。
私の大好きだった麻路さきさんも大劇場や地方公演で「ダル・レークの恋」というお芝居で、インド人のラッチマンに扮して客席降りして興奮させてくださいましたが、この時も風のように走り去っていくだけでした。そう、スターさんて走り去るものだと思っていました。

しかしですね、今回のシルバは悲しみを胸に秘めてゆっくりと遠くを見つめて歩くのです。目を見開き一点を見つめたまま、スローモーションのように歩く朝海さん・・・いえ、シルバ。おかげでシルバを凝視することができました。有り得ないくらい間近で見ることのできた銀髪のシルバ。近くで見たら人形のようでした。朝海さんて顔が小さくて鼻が高いので、マネキン人形のようでしたよ。作られた物のよう・・・でも動いてた・・・。

ショーやディナーショーとかでスターさんを間近で見ることはありますが、お芝居にどっぷり入り込んで、役に感情移入しちゃって盛り上がっているところに、その役のスターさんが自分の近くに来るなんてことはファン歴の長い私でもめずらしいことだったので、シルバとして通られた朝海さんの顔は私の脳裏に強く焼きついてしまいました。

そんなシルバの残像を冷えピタシートのようにデコに貼り付けたまま、実は夕方、池下の厚生年金会館で中村勘太郎・七之助の舞踏公演を観にに出かけたのです。
昼夜ダブル観劇には慣れていて、いつもなら頭をすぐに切り替えることのできる私ですが、今日ばかりはどうやっても頭が切り替わらなかったですね。
ずーーっとシルバをデコに貼り付けて、勘太郎さんと七之助君の舞踏をぼやーーーっと見てしまいました。
お二人とも美しくて、踊りは流石で、堪能しましたが、デコにシルバが・・・実は今もまだ貼り付いているんです(^_^;)
いやぁこんなことは初めてです。
今夜はシルバと乾杯します。
11月12日(土)

今日は今拓哉さんのお誕生日です。
「おめでとうございまーーす」と一人で乾杯しました。(わびしー)
いえ、いつも一人で乾杯してるんですけどね。(もっとさぶ)
東京では今さんの出演されるお芝居「椅子の上の猫」の初日が幕を開けたようですが、私は12月の名古屋公演までおあずけ。
「愛ちゃん」という役名の今さん。どんなになっているんだろう?

またまたそんな前振りとは全然関係なく、先日のちくわの続編。
(ちくわの話題は過去のessay2をお読みくださいね)
落語のメンバーが揃って宴会している写真を載せたパンフが出来てきました。しかしそのパンフを目にする前にですね、どうやら駅に落語メンバーの写真入の宣伝看板が出ているという事実が発覚。

「駅で見ましたよー。」というメールを突然友人からもらって何事かと思ったら、駅のちくわ屋さんの宣伝スペースのショーウィンドウに私たちの集合写真を載せたポスターというか、看板がでっかく飾られているのです。デカイちくわのオブジェの前に居並ぶ落語メンバーの私の部分だけを写して、友人は写メールで送ってくれました。
「あちゃーー」ボケてはいるが確かに私だ。
お歳暮用のパンフになることは聞いていましたが、看板になることは聞いていなかったのでちょっとびっくりです。
友人が写メールをくれた翌日に駅に出かけた私は、自分の顔が出ている看板を凝視することができなくて、横目でチラっと見て走り去りました。なんだか指名手配の犯人になった気分だ。
ちくわを手にして笑っていましたけど(^_^;)

そしてパンフを見ました。お歳暮用なので、ちくわの詰め合わせの写真の片隅にチラっと載るだけかと思っていたら、まずは表紙がメンバーひとりひとりの顔写真のコラージュでした。自分はその他大勢のひとりだと思っていたので、個々の顔が載っていることに正直驚きました。タダで宴会が出来ると思って陽気に飲み食いしていた自分に反省。

そしてその数日後、我らが落語のHPの掲示板に、お客さんから宴会場に使ったちくわ屋さんの直営する料亭「T」の折り込み広告に宴会場での我々の写真が使われ、私の顔が大きく出ていましたよーという書き込みがあり、またまたびっくりです。地域が違うので私はその折込広告を見ていないのです。気になるなぁ・・・。

結構反響はあるものでして、「パンフ見ました」なんてメールも久方ぶりの友人からもらったりしました。悪いことしてるわけではないので、別にどうということはないのですが、顔写真が出るといううことはこういうことかと知らされました。

我々の顔は確かに肖像権なんてない安い顔ですよ。
うーん、しかしここまで露出するとは思っていなかったので、商品券○○○○円では安かったかなと思う。

11月3日(水)

朝晩冷え込むようになりましたね。気温差で鼻が敏感になる私は、明け方からくしゃみの連発でエネルギーを消耗してます。季節の移り変わりには一苦労する体質です。

という前振りとは全く関係なく、日曜日に観て来た、中日劇場での「モーツァルト!」千秋楽の模様なんぞを、ついついお手軽に書き込めるこちらに、日記の振りして書いちゃいます。
千秋楽らしく客席も舞台も熱気で溢れていて、出演者さんも気合いが入っていました・・・なーーんて言っても私は9日に観て以来の間をあけた観劇なんで大した比較はできませんけどね。

今期初の井上君のヴォルフガングでした。幕開きに井上君を見て、いきなり衝撃を受けました。「かっこよくなってる!
今回はこれが一番書きたかったんですね。
彼はデビュー当時からずっとかっこいい路線まっしぐらなんですけど、今回の「かっこいい」って言うのは、危険な雰囲気を身に付けて、大人っぽくなったというかっこよさです。
顔つきが以前よりも険しくなっていました。ヴォルフガングを演じる目が前よりも不良っぽくなってるように感じたのは、単にアイシャドーが濃くなっているからではないと思われます。
私はどちらかというと、排他的な顔つきをした中川君のヴォルフガングが好きで、シャウトする中川君の声も作品に合っていて大好きでしたので、まずは中川ヴォルフを先に楽しんだのですが、今回の井上君は声が太くなっていてこれまた驚きです。外見も声質も力強くなっていました。うーーん、両方見ておいてよかったーー。

中日劇場で久しぶりに中川君を観たときの感想も主役として余裕が出たなぁ・・・でした。両者のヴォルフが良くなっているので益々作品のおもしろみが濃厚になっているように思いました。
。この作品では、もがき苦しんいるヴォルフを、同じように顔をしかめて見るのが私の楽しみなので(一般人の私がヴォルフの目を通して芸術家としての苦悩を少しでも理解できることが楽しくて)苦悩している顔が似合えば似合うほど芝居の中に引き込まれるというワケです。

さらにお楽しみとして、この作品は山口祐一郎さん、市村正親さん、高橋由美子さん、一路真輝さんら主役クラスの方たちの顔が揃っているのもゴージャスなんですよね。しかし逆を言うなら、主役クラスの方たちの出番が少ないってことも言えて、ひとつの作品としてはもったいない使い方だよなーーとも言える。よって集中力が散漫になる私は、好きなんだけど過度のリピートはできない作品なのです。・・・・Do you understand?

山口さんの歌声は劇場中にビンビン響き渡っていましたね。身体がビリビリするほどでした。(これが気持ちよくて)
過剰なお手洗いのシーンは留まるところを知らず、「そこまでやりますか」という状態でした。私はこの方こそ芸術家の粋に達しちゃっている方だと、自分の固定観念からはずしていますから、何もやっていただいても良いですけど、周りでは、あまりに滑稽な姿に泣いているファンも多いです。

ラストのカーテンコールでは主役クラスの方たちからご挨拶があり、ここでも井上君の主役としての落ち着いたご挨拶に感心。役者さんが成長していく過程をこうして見ていくのっていいなぁとも思いましたが、先月に見た「天保十二年のシェイクスピア」のような完成された役者さんで作られた芝居もいいなぁと思う。

「天保十二年のシェイクスピア」の観劇記は忘れておりませんよ。
自分のためにも書いておきたいことがあるのだ。今週中には頑張ります!とまずは宣言して今夜はおやすみなさい。
10月28日(金)

おおっ、日記(ではなくて一応エッセイなんだけど)を10日もサボっていたんですね。
遊びに出かけるときは、それなりにネタもできるので、文章も書きやすいですが、私の普段の生活といえば、ホントに仕事に追われる毎日で、おもしろみのない生活を送っています。
よって日常生活の中にはネタがないわけなんです。(寂しいなぁ)
テレビも朝出かけにワイドショーを見るくらいで、帰宅してからはスイッチつけないですもんね。(ドラマの時間帯が終わってるってこともありますが。)こうやってPCの前で遊んでいる時間がほとんどかな。ああーー、なんか暗いじゃない(ーー;)
たまにお芝居やタカラヅカのDVDを見てるかな。それも流して見ることができない性格なので、よほどまとまった時間とこちらの気力がない限りは見ませんけどね。今友人から井筒監督の「パッチギ」という映画のDVDを借りているのですが、真剣に見たいと思っているので、なかなか見られないでいるのです。
こんなことで毎日時間だけが過ぎていっていいのかしら?なんて時々悲しくなってしまう。

・・・などとつぶやきながらやっと12時半を迎えました。
今からレ・ミゼのアンジョルラス役を務めた岸祐二さんのラジオ番組を聞きます。岸さんファンの友人からのおすすめの番組です。関西のラジオ番組なので電波の入りは悪いですが、なんとか聞けます。
レ・ミゼのコンサートで岸さんのアンジョルラスを見て、たくましい外見と力強い歌声に、かつてアンジョルラスを演じた今拓哉さんの硬派な役作りに通ずるものを感じた私は、僭越ながら岸さんの雄々しい姿に◎をつけさせていただいたのです。東京のレ・ミゼではスケジュールが合わなくてアンジョルラスの勇姿を拝見できずに悔しい思いをしましたが、来年の中日劇場では山口バル・今ジャベ・岸アンジョルラスの組み合わせで自分の理想に近い「レ・ミゼ」を楽しむことができそうです。なんといっても「レ・ミゼ」の見所はアンジョルラスにあると言っても過言ではないと思っている私は、岸さんには期待しているんですよ。

ネタなしで始まった文章から意外な展開になりました。
おっともう1時を回りましたね。それではそろそろ寝るとしましょう。
今寝る前に佐藤愛子さんの「血脈」を読んでいます。これも知人からいただいた本でずーーーーっと読んでいなかったのですが、読み始めると面白いです・・・が、暗い、暗くなる。サトウハチローさんのお父さんの佐藤紅録さんが主役のノンフィクションですが、芸術家って平凡ではないですね。客観的には自由奔放な人生を送っていますね。なんか随所にミュージカルの「モーツァルト!」が重なります。凡庸ではないってことは普通じゃないってことであって、そんな人の身近で生きている人たちはかなりの苦労をされているようです。
平凡な日々・・・うーーん、これが一番の幸せかもしれませんね。

10月18日(火)

16日の日曜日には『御園座の怪人』となり、昼・夜通しで合計約9時間歌舞伎を観るという、またまた体力勝負の観劇をしてきました。
「病気だね」と、もはや友人たちからは怪人どころか狂人扱いされております。そんな口の悪い友人たちと夜の部では合流して2階席より「白浪五人男」を観劇をしました。(私は先週に引き続き2度目の観劇です。(^_^;))花道でハッとする衝撃はなかったけど、立ち回りは2階席から見た方が圧倒的に迫力がありました。

観劇後は皆それぞれが興奮した様子で「おもしろかったーー」と言ってくれたのでほっとしました。初めて歌舞伎を観る人も、そうでない人もごちゃまぜの11名の団体さんでしたが、「勘三郎さんは素敵だわ」なんて言ってくれると自分のこと以上に嬉しくなってしまう。楽しい時間はあっという間に過ぎていくので、9時間の観劇といえども苦にならないわけですよ。疲れるどころか、アドレナリンが出まくって明日への活力となるといった具合です。

舞台の感想は観劇記で書くとして、劇場でふと思ったことを書くとしましょう。
この日も御園座では『いい女』をたくさん目にしました。『いい女=美人』というのもひとつの条件ですけども、顔だけじゃなくて、『シャンとしている女』をたくさん見かけました。歌舞伎ですから和服の女性も多いです。和服を着れば自然に背筋が伸びますが、それ以外でもおめかししてキレイにしている女性が多くいて人目を引くのです。

そういえば歌舞伎を観るときって、なんとなくおめかししたくなりますものね。普通のお芝居を観る時とは違う何かがあるんでしょうね。伝統芸能だからっていうハイソサエティー感がどこかにあるんだろうか?よくわからないけど、私も出かけるときは気合いを入れるような気がするわ。

勘三郎さんの公演は若い女性が多いですから、観客ウォッチングをするとおもしろいですよ。いかにもクロウトっぽい粋なお姉さんの和服姿もいいですが、今時の、茶髪で付け爪をつけているような女性が和服でいたりもします。みなさん個性的ながらも上手に着物を着ているので感心してしまう。気合いが入っているんですよねー。(夏の花火大会の観客とは違いますよ)そうかと思えば全くの今風ファッションで肌を露出して堂々と歩いている女性もいます。「へぇーこんな娘たちも歌舞伎を観に来るのか」なんてついつい偏見の目で見てしまうオババな私。
めかしこんで彼氏を連れている女性。たいてい女性が男性をリードしてるな(笑)

いずれの皆様もお目当ては贔屓の役者さんでしょうから、その芸風に合わせて気合いを入れておめかししてくるんですよね。普段着ではない服装で出かける場所があるってことは女性にとっていいことじゃないかな、と私はつくづく思いました。たまにはシャンとしないとね。坂道は転げ落ちるばかりだもの。